ライフスタイル

ドラム式 乾燥機能で服はどれくらい縮むのか

こんな人におすすめの記事です
  • ドラム式洗濯機を購入したいけど、乾燥機能についてよく知らない
  • 乾燥機能で服がどれくらい縮むかわからなくて怖い

 ドラム式洗濯機の購入を迷っている人によくある悩みですが、この記事を読めば、自分に合った洗濯機を見つけられるようになります。

この記事では以下の3つのポイントを解説します。

  1. 縮みはどのくらいあるのか
  2. 乾燥機能を使う服かどうかで仕分けや洗い分けが必要かどうか
  3. おすすめの機種はなんなのか

 実際にドラム式洗濯機を使用している私の経験も交えつつ、乾燥機能に関する疑問点を解決していきましょう。

早く教えて!>

この記事の結論
  • タンブル乾燥OKなら衣類はあまり縮まない
  • 乾燥システムによって乾燥後の仕上がりが変わる
  • 「ちょっと乾燥」をすると衣類が縮まない+様々なメリット
  • 乾燥できるのは化学繊維か織り地のもの(シーツやYシャツ)

縮みはどのくらい?

 乾燥機を使ったときの、縮み具合は衣類の素材と、乾燥機の乾燥方法によって変わります。

まずは洗濯表示を確認し、タンブル乾燥がOKかどうか確認しましょう。

 洗濯表示がタンブル乾燥OKとなっている衣類であれば、洗濯と乾燥機を行っても変化はあまりみられません

 反対にタンブル乾燥がNGの衣類もあります。タンブル乾燥NGの衣類は乾燥機に入れると、急激に縮んでしまいます。乾燥しても縮まないものはありますが、素材が傷んだり、シワだらけになるので気を付けましょう。

乾燥機で付いたしわってアイロンをかけても取れないんですよね……

 タンブル乾燥OKの表示は以下のマークです。マークによって乾燥するときの最大温度が決まっています。

乾燥機の乾燥システムは2種類

 乾燥機のシステムは大きくヒータータイプヒートポンプタイプの2つに分けられます。

 それぞれの違いやメリット、デメリットを見ていきましょう。

ヒータータイプ

  • 価格が安く、軽量
  • タオルや厚手の服が乾きやすい
  • 消臭効果が高い
  • 電気代が高くなる
  • 乾燥中に扉の開閉ができない
  • 衣類の痛み、縮みが起こりやすい

 ヒータータイプは上からドライヤーで乾かすようなイメージです。電気を熱に変え、温風を作り、風を衣類に当てて乾かします。

 ヒートポンプタイプに比べ仕組みがシンプルなため、軽量で本体価格が安くなる傾向にあります。

 洗濯槽内の温度が上がるため、乾燥中は扉を開閉できません。

 80℃前後の高温で乾燥するため、衣類の衣類の痛みや縮みが起こりやすいですが、タオルや厚手の衣服をしっかりと乾かすことができます。高温のため、イヤなにおいが残りにくいことも魅力です

ヒートポンプタイプ

  • 電気代、水の使用量を抑えられる
  • 衣類の傷み、縮みを抑える
  • 運転中でも扉の開閉が可能
  • 価格が高い
  • ヒータータイプより重量
  • 臭いが残ることもある

 ヒートポンプタイプは、中で除湿器が動いているイメージです。洗濯槽内の湿気の含んだ空気を除湿し、乾かします。

 ヒータータイプと比べると、価格が高いです。洗濯機の稼働が多くない人の場合、節約できる電気代、水道代よりも初期費用が高くなります。

 低温で乾燥するため運転の最中でも扉の開閉が可能です。

 65℃前後の温風で衣類を乾燥するため、洗濯でイヤなにおいが出たときに帳消しにならないですが、衣類の傷みや縮みを抑えることができます。デリケートな素材も優しく乾燥できることが魅力です。

緩和収縮を起こさないようにするのが大事

 緩和収縮とは、服がしっかり乾く直前の段階で、急激に起こす縮みのことです。水を含むと戻ると言われていますが、縮みが戻らないものもあるため注意が必要です。

 服を縮ませたくないとき、この緩和収縮が起こる前に乾燥機から取り出すことが大切になります

緩和収縮の対処法

 少し湿っているかなという段階で乾燥機から取り出す

洗濯機の見守りなんかしてられないよ!

手間を減らしたいから乾燥機を使うのに、乾燥機の番をしていては本末転倒ですよね……面倒な方は、「ちょっと乾燥」を使ってみたください。

 

「ちょっと乾燥」のやり方

① ヒータータイプは20分、ヒートポンプタイプは30分~40分で乾燥を終了する。

② 天日干しor室内干しをする


 上記のような乾燥機の使い方を行うと、以下のメリットがあるんです!

 衣類が縮まない
 ふんわりと風合いよく仕上がる
 干す時間も短くなる

 シーツやYシャツなどの織り地のもの、ポリエステルなどの合成繊維はまったく縮まないので乾燥機だけでも大丈夫ですよ。

乾燥機能を使うもの使わないもの、仕分けや洗い分けは?

 どれくらい縮むのかは分かったけど、乾燥機にかけられない素材や生地がいまいちわかっていないという人もいると思います。 

 乾燥NGな衣類は洗うコースも異なり、これらはおおよそ弱流表示か手洗い表示なので、必然的に仕分けることになります。

 次に乾燥できないもの、できるものを、素材と具体的な生地を見ていきましょう。

乾燥機能を使ってはいけないもの

乾燥機を使ってはいけない素材と生地は以下のものになります。

乾燥機にかけていけない素材
  • 植物性繊維100%のもの(綿、麻)
  • 動物性繊維(ウール、シルク)
  • 獣毛製品
  • 混紡率の高い服(ウール50%:ポリエステル50% など)

具体的な生地
  • 編み地のもの(ポロシャツ、ジャージ、Tシャツなど)
  • 飾りにレースやリボンが沢山付いたもの

 獣毛製品は、タンブル乾燥させながら乾かすと、機械力をかけながら熱をかけるせいで毛が倦縮を起こします。元のサイズには戻らないので注意しましょう。

 上の表にはありませんが、実は体操服も乾燥機を使うことをお勧めしていません。

 理由としては以下の2つが挙げられます。

  • ストレッチ素材はゴムが使われているため熱乾燥すると寿命が早くなる可能性がある
  • 洗っても落ち切らない汚れが残留していると熱乾燥で黄ばむ

黄ばんでしまっても、つけおき漂白をすると白くすることができますよ!

 お子さんの体操着を乾燥機にかけたいという場合には、生地が縮んだり、傷んだりしないかタグを確認し、汚れが残らないように洗浄力の強い洗剤を使うようにしましょう。

 泥汚れや皮脂汚れといった頑固な汚れを落とすには、粉末洗剤をお勧めします

 粉末洗剤は、油溶性汚れにとても効果的な弱アルカリ性の液性をしているため、液体洗剤やジェルボールのような中性洗剤では落としきれない汚れもきれいさっぱり落としてくれます。

 また、洗浄力が強いため、雑菌も繁殖しづらく、消臭力も高いのが魅力です。

 オキシクリーンであれば、運動量の多い子どもたち皮脂汚れや泥汚れもしっかり落としてくれますし、そのまま乾燥機にかけても黄ばんだりしないので安心です。

 体操着もまとめて乾燥機にかけられた方が、ストレスもなくてオススメですね。

オキシクリーン(1.5kg)

 乾燥機は使い方によっては事故やトラブルの原因になってしまいます。以下の記事では「乾燥機に入れてはいけない衣類や素材」について詳しく解説しているので、こちらも併せて読んでみてさい。

【火災の危険あり!】乾燥機に入れてはいけない衣類は?素材は?詳しく解説乾燥機を購入された方、これから購入をご検討の方は、乾燥機のトラブルや事故が心配ですよね...! 乾燥機は洗濯の力強い味方ですが、使用方法を誤ったり、適切なメンテナンスを怠ったりすると、火災など大きな事故につながる危険性があります。 この記事を読むと乾燥機のトラブルを防ぎ、安心して使う方法が分かります。 今回はケーズデンキで家電配送をしている管理人が、以下の2つの視点から乾燥機のトラブルを防ぐ方法について詳しく解説します。...

乾燥機能OKなもの

以下の生地と素材は乾燥機にかけてOKのものになります。

生地
  • 化学繊維(ポリエステル、ナイロン)
  • 織り地のもの

具体的な生地
  • シーツ
  • Yシャツ

 ポリエステルとレーヨンの混紡のものは縮みませんが、毛玉ができるので気を付けてください。

 乾燥できるものとできないものを以下の表にまとめました。是非参考にしてみてください。

乾燥生地具体的な生地
できる  ○化学繊維(ポリエステル、ナイロン)
織り地のもの
シーツ
Yシャツ
できない ×植物性繊維100%のもの(綿、麻)
動物性繊維(ウール、シルク)
獣毛製品
混紡率の高い服(ウール50%:ポリエステル50% など)
編み地のもの(ポロシャツ、ジャージ、Tシャツなど)
飾りにレースやリボンが沢山付いたもの

乾燥機 Q&A

服を裏返しにすると縮みにくいってホント?

ウソです。表地の傷みを軽減することはできますが、縮みに関しては何の効果もありません

ネットに入れると縮みにくいってホント?

ウソです。ネットに入れるのは、他の衣類との絡まりを防ぐためであり、縮み防止とは何の関係もありません

おすすめドラム式洗濯乾燥機

 おすすめの機種として、ヒータータイプとヒートポンプタイプの両方を紹介します。

パナソニックのCubleシリーズやシャープのESシリーズ、ヒートポンプタイプのパナソニックのLXシリーズなどがあります。

それぞれの特徴を比較し、自分の生活スタイルやニーズに合った洗濯機を選びましょう。

ヒータータイプおすすめ機種

  • パナソニック Cuble シリーズ
  • シャープ ES シリーズ

パナソニック Cuble シリーズ

デザイン
NA-VG2700L/R 商品説明 Panasonic Cubleシリーズ説明欄より引用

値段 231,740円~299,980円 (価格は変動します)


型番


特徴 

  • インテリアとして魅せる洗練されたデザイン
  • 投入口が高く入れやすい
  • 凹凸がなく、気になったときにサッと拭けるからお手入れもラク
  •  「取り忘れアラーム」で衣類の取り忘れを防ぐ

大きさ・容量(下に行くほどスペックが高くなります)

シャープ ES シリーズ

ドラム式乾燥洗濯機 ES-S7G
ドラム式乾燥洗濯機 ES-H10G

左からES-S7G ES-H10G ES-V11A SHARP洗濯機製品一覧より

値段 119,957円~258,000円 (価格は変動します)


型番


特徴

  • 衣類にやさしい「マイクロ高圧洗浄」
  • 「洗濯槽自動お掃除」で洗濯槽を清潔に
  • 「自動お掃除機能」で糸くずや洗剤を自動で洗い流す


大きさ・容量(下に行くほどスペックが高くなります)

ヒートポンプタイプおすすめ機種

  • パナソニック LXシリーズ
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129BL/R
NA-LX129B 商品画像 Panasonic NA-LX129BL/R商品説明欄より引用

値段 268,290円~366,956円 (価格は変動します)


型番


特徴

  • 濃密泡と高浸透バブルシャワーで、繊維の奥の汚れも落ちる
  • はやふわ乾燥 ヒートポンプでスピーディにふんわり仕上げ
  • 液体洗剤や柔軟剤はもちろん、おしゃれ着洗剤まで自動で投入(LX127、LX129)


大きさ・容量(下に行くほどスペックが高くなります)

まとめ:乾燥機能は生活スタイルに合った方を選ぼう

 今回はドラム式洗濯乾燥機の乾燥機能について詳しく解説しました。乾燥機能を使って洗濯の時間を短くすることは、時間単価の面からみても良いことだらけです。洗濯の時間を減すことは、自分の時間を増やすことにつながります。

以下の記事では、洗濯の時間を減らしていけるように「洗濯の量を減らす方法」や「洗剤の自動投入機能付きの洗濯機の魅力」について詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

忙しいママのための効率的な洗濯術を紹介!手間を減らす工夫と便利グッズ洗濯物の量が多く、洗濯が大変。洗濯の手間を少しでも減らしたい。子育て中の家庭に多い悩みですが、この記事を読めば、洗濯の手間を劇的に減らすことができます。今回は、洗濯物の量を減らす方法、洗濯の手間を減らす方法、洗濯を楽にする便利グッズの3つの観点から詳しく解説していきます。...
手軽で快適!洗剤の自動投入機能付き洗濯機の魅力と使い方ガイド洗濯にかかる手間や時間、正確な洗剤の使い方に不安を感じている。仕事や家庭の両立で忙しく、家事にかける時間を節約したい。仕事に追われる日々で、家庭のことや自分の時間を大切にしたいという女性によくある悩みですが、自動投入機能が備わった洗濯機の利用方法が分かれば、正確な洗剤の使い方や手間や時間の削減され、家庭や趣味に充実した時間を割くことができます。...

乾燥機は使い方を間違えると、火事やトラブルの原因になりとても危険です。以下の記事では、「乾燥機に入れてはいけない衣類や素材」について解説しているので、併せて読んでみてください。

【火災の危険あり!】乾燥機に入れてはいけない衣類は?素材は?詳しく解説乾燥機を購入された方、これから購入をご検討の方は、乾燥機のトラブルや事故が心配ですよね...! 乾燥機は洗濯の力強い味方ですが、使用方法を誤ったり、適切なメンテナンスを怠ったりすると、火災など大きな事故につながる危険性があります。 この記事を読むと乾燥機のトラブルを防ぎ、安心して使う方法が分かります。 今回はケーズデンキで家電配送をしている管理人が、以下の2つの視点から乾燥機のトラブルを防ぐ方法について詳しく解説します。...
ABOUT ME
sabakun
公立保育士として従事していましたが、労災により勤務が難しくなり退職。現在デザイン会社Diligentを立ち上げ、WEBデザインなど様々な業務を行っています。 公務員時代の引っ越し、転勤の経験をもとに引っ越しに関する役立つ情報を発信していきます。