- 弓道を始めたいけど、どんな道具をそろえたらいいのかわかない
- 道具の名前や役割もわからない
これから弓道を始めたいけど、周りにやっている人がいないから何もわからないという人によくある悩みですが、この記事を読めば、自分のレベルに合った道具で弓道を始めることができます。
今回は以下の3つの視点から解説していきます。
・弓道をはじめるために必要な道具
・道具をそろえるために必要な金額
・初心者におすすめの弓具
地元の弓道会に所属し、段位も取得しているわたしの意見も入っているのでどんな道具をそろえたらいいの悩んでいる人はぜひ、読んでみてください。
早く教えて!
- 必要な道具は最低10種類
- 自分のレベルに合ったものを使わないとうまくならない
- 弓はうまくなってから買うこと!!!!
弓道をはじめるために必要な道具は?
弓道をはじめるときに必要な道具を
- 弓道をはじめるとき
- きほんの姿勢を覚えてじっさいに弓を引くとき
- ある程度の筋力が付き、矢が飛んでいく場所が安定したら
以上3つのレベルにわけて紹介していきます。
道具の名前と使いかた、注意点や保管方法も解説していくので、疑問に思ったことはコメントしていただけるとうれしいです。
レベル1:弓道をはじめるときに必要な道具
✔ 弽(かけ)
✔ 弽袋(かけぶくろ)
✔ 下弽(したがけ)
✔ 矢
✔ 巻き藁矢(まきわらや)
✔ 矢筒
✔ 弦(つる)
✔ 弦巻(つるまき)
✔ ゴム弓
✔ 袴と足袋
弓道をはじめるときには以上の10点が必要です。
弽(かけ)
右手にはめる革のてぶくろ。親指に弦をひっかけ、弓を引く。
鹿の革で作られており、使っていくと次第に自分の手の形になじんでいく。自分の手にフィットするものを買うように。
3つ弽、4つ弽など種類があり、流派によって変わるが、基本的には3つ弽でOK
購入場所
弓具店
値段
¥20,000- ~
注意点
湿気に弱く、カビが生えやすい。乾燥材と一緒に保管し、天気のいい日は陰干しすること。一生ものなのでネットではなく弓具店に買いに行き、自分の手に合ったものを購入するようにしよう。
弽袋(かけぶくろ)
弽(かけ)を保管する袋。いろんなデザインがあるのでテンションが上がるやつを買えばOK
自分は大会の商品でもらったやつをずっと使ってる。とんぼかわちい
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥400- ~
下弽(したがけ)
弽(かけ)のしたにつける布製の手袋。手汗を吸ってくれるので、変えられるように2~3枚あると便利。デザインもいろいろあるが、最終的に白か黒に落ち着く。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥250- ~
矢
長さが人によって異なるので、弓具屋に行って購入すること。矢の材質によって値段や飛び方が変わってくる。初心者はアルミ矢でOK。カーボン・竹はうまくなってからでいいよ。何より矢を折ったときの精神的ダメージがでかいからね……。
羽の色は好きなものを選んでおけ。ただ、貴重な羽を使うものほど値段が高くなるので注意。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥16,500-(6本セット) ~
矢の長さの測定方法
一般的に、身長が高い方、腕の長い方は、長くなる。矢尺の測り方は、全日本弓道具協会が紹介しているので見てみてくだちい。
全日本弓道具協会:矢尺の測定方法 (https://kyudogu.jp/choose)
巻き藁矢(まきわらや)
羽のない矢。室内で弓を引くときに使う。巻き藁という藁の塊に向かって矢を放ち、射形や矢飛びをみる。
羽がない分、人の矢とごっちゃになりやすいのが難点。おとなしく名前書いとけ
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥1,650- ~
矢筒
矢を入れる筒。矢の長さを測ってから買おうね。矢が長いと矢筒に入らないことがあるので(1敗)。購入しなくても全然OK。自分は最終的にビニール袋に入れてた。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥4,000- ~
弦(つる)
弓に張る糸。材質から長さまでさまざまな種類がある。
使用する弓の大きさによって使う弦も変わるので自分の弓の大きさを調べるように。一般的には並寸用を購入し、身長が170cm以上ある人は使用する弓も大きくなるので伸び寸用の弦を購入すること。
初心者におすすめの弦は、千本弦とかえる弦。理由は、値段が安く、弦が柔らかいので弓返り(※1)がゆっくりだから。さらに、弦が太く初心者でも扱いやすい!!
弦は消耗品で切れることもあるので、2本入りの千本弦はコスパ最強!弓返りがしっかりできるように練習するにはもってこいの商品になってる。
高い弦は自分がうまくなってきてからにしよう。弦が自分のレベルに合ってないと上達はしないし、そういう人を何人も見てきた。
※1 弓返りとは
矢が離れるときに弓が回る現象。この現象がないと弦が耳をバチーンとはじく。痛みで死ぬ。
自分は響と金響、茜使ってました。茜は色がかっこいいからテンションがあがっちゃうんですよぉ……(変態)
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥440- ~
弦巻(つるまき)
弦を巻いて保管しておく道具。大会でも使うので、買うべき。
こちらもいろいろな柄があるので自分の好みで買うとよき。白とか黒を買うと、人の弦巻とごっちゃになって自分の弦を人に使われたとか間違って人の弦を使ったとかが発生するので、柄物使った方がいいです。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥700- ~
ゴム弓
基本動作やフォーム、弓を引く感覚をつかむための練習道具。下の球は水平かどうかをみるもの。
引尺もいろいろあるが、引尺85cm(並寸)のもので大丈夫。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥2,000- ~
注意点
周りに人がいないことを確認してから使うようにしよう。当たると普通に痛い。長期間使用するとゴムが劣化して千切れることがあるので、ゴムがひび割れしたら、おとなしく買い替えようね!!!
袴と足袋
弓道をするときの正装。大会に出るときなどは必要だけど、大会に興味ないねというクラウドさんは買わなくていいです。練習は普通にTシャツにジャージでやるので。
……夢壊しちゃったカナ❓❓💦😅
でも着るとすごいテンション上がるので買ってもいいかも。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥12000- ~
注意点
男性と女性で袴の形が違います!間違えて買わないようにしよう。男性のものはわきの下が空いてる。袴の長さも全く違うので気を付けてね。
レベル2:きほんの姿勢を覚えてじっさいに弓を引くとき
胸当て
主に女性がつける。弦を離した時に弦がむねを払わないようにするもの。ちなみに払うとめちゃくちゃイタイ。弓道やりたくなくなる。絶対につけること。
革とメッシュ素材のものがある。好みでえらんでよき。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥800- ~
ぎり粉
弽につける松やにが原料の粉。握ったときに指同士の摩擦をおおきくし、かつ滑りやすくするとい両方の性質を併せ持つ。弓道やっていくと意味が分かると思う。弓道界の伸縮自在の愛(バンジーガム)はこいつ。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥275- ~
注意点
松やにが原料なのでつけすぎると弽が黒くなる。鍛錬が終わったらハブラシなどを使って余計な粉を落とすようにすること。
握り革
弓の持ち手に巻く革。鹿革、牛革、印伝(ヒツジや鹿革に漆で模様を付けたもの)などいろいろあるが、おすすめは牛革。
自分は手汗をあまり吸収しない素材+握ったときに弾力がある方が好きだったので、牛革にしてた。羊皮だと、ふで粉を使ったときに摩擦が強すぎてすごい手の中が痛くなった。あと使っていくうちにけば立ってくる。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥605- ~
弓袋
大会に出るようになると、弓を持ち運ぶので弓袋が必要になる。いろいろなデザインがあるので、自分の好みを選べばよき。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥1400- ~
レベル3:ある程度の筋力が付き、矢が飛んでいく場所が安定したら
弓
長さが4種類あり、引いた時の重さもバラバラ。7㎏~始めるといいかも。自分に合ったものをえらぶこと。
買う必要は正直ない。うまくなってきて弾く弓の重さがある程度決まってさらに上達したい人は買うべき。
初心者におすすめ!とかってよく紹介されているけど、基本姿勢とかも定まってないのに買わないこと!!自分あった弓なんて絶対に買えないから、変な広告やセールスに惑わされないように。
弓具店の店主とか道場にいる上級者に聞いてから買うようにすること。
けど自分の弓を持った時の感動は半端ない‥‥
自分の弓がまだない時は直心2のカーボン 15㎏を使ってました。
購入場所
弓具店 ネット
値段
¥26000- ~
道具をそろえるときにかかる総額は?
弓道を本格的にそろえようとすると総額4万円はかかります。しかし、一度買ってしまえば何十年と使うことができる道具ばかりなので買っても簡単にもとは取れます。
紹介した道具は最低限の道具たちで、もっと凝ろうとすると、ふで粉を買ったり、的中定規や弽の乾燥材を買ったりといくらでも高くなります。
ただ弓道を体験してみたい、一度やってみたいということであれば、300円あれば弓道をすることができます。
以下の記事では、弓道を300円で始める方法を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ:弓道の道具は一生使える
今回は、弓道を始めるために必要な道具について詳しく解説しました。
自分のレベルに合った道具を使えば上達も早まります。今回紹介した商品もぜひ試してみてください。