- 弓道がもっとうまくなりたい
- 矢飛びの精度を上げたい
弓道初心者によくある悩みですが、この記事を読めば正しい姿勢や的中率向上のためのポイントを抑えることができるようになります。
この記事では、以下の3つのポイントから弓道上達の方法を詳しく解説します!
・基本の姿勢と動作を身につける練習方法
・的中率を上げるためのトレーニング
・初心者脱却するために意識すること
地元の弓道会に所属し、段位も取得しているわたしの意見も入っているので基本的な練習プランと効果的なトレーニング方法について知りたい人はぜひ読んでください。
さばかん
デザイン会社の代表 今年21歳
高校時代~現在まで弓道をしており、県3位の実力。
20射19中したことで調子に乗っている。
早く教えて!>
- うまくなりたいなら「射法八節」を意識して練習すること
- 的中率をあげたいなら弓をたくさん引く
- 初心者脱却するには道具の特性を理解し的中に関して一喜一憂しないこと
基本の姿勢と動作を身につける練習方法
正しい姿勢と動作は、的を正確に射るための基本になります。
そこで一番大切にしてほしいのが「射法八節」を意識して立ちに入ること。
射法八節は、弓道の基本的な姿勢と動作を示したガイドラインのことで、的中率を向上させるためには超重要です。
結局、射法八節を身に着けるのが一番の近道なのよ。一朝一夕にはいかないけどね(言いたかっただけ)
練習で意識するポイント8つ
次に弓道で意識するポイントを紹介します。
- 正しい足の位置
足は肩幅程度にひらき、体重をバランスよく分散する。重心は体の中心に。安定感をもち、ねらいやすい姿勢をつくる。 - 適切な弓の持ち方
弓は指先で軽くもち、握りすぎずに握る。指の力をぬいてリラックスした状態で持つ。 - ねらいを定める:両目は鼻筋を通して的の中心を見る。まばたきはしない。
- 矢を持つ位置と姿勢
大木を抱えるように左右の肘を軽く張る。気合を下半身におき、胸や肩に力を入れないようにする。 - 引きの位置と力加減
矢を引くときは、両肩の線を矢に接近させるように引き込む。均等な力で引くことで、的へまっすぐ飛んでいく。 - 上体の安定
背筋を伸ばして上体を安定させる。会に入ってからも弓を引き続けるイメージで力を入れる - 息の使い方
矢を引きながら息を吸い、的に向かう瞬間に吐く。呼吸を調整することで、的中率を高める。 - 集中と気力を高め射る
的に向かう際には心を静めて集中します。自然と矢が離れたイメージで矢を放つようにする。
これらのポイントを射法八節に従って練習し、基本の姿勢と動作を確実に身につけることが、弓道の的中率向上に繋がります。
弓道は力ではなく骨で射るという言葉もあるように、弓道に力は必要ありません。
力がぬけ、きれいな矢筋で矢が飛ぶようになれば、自然と的にも当たるようになってくるでしょう。
的中率を上げるためのトレーニング
私が絶対的に自信をもって紹介できるトレーニング方法があります。
それは、たくさん弓を引くことです!それも手を抜かずに。1射を大切に引いていきましょう。
1射を丁寧に引く。そして当たったところを確認して改善していく。たとえ外したとしてもそのたびに落ち込まない。
高2の時にハウツーオタクになっていろんな練習方法を試してきましたが、これが一番的中率があがりました。
土日は最低100射はしていました。
やっぱり楽にうまくなる方法ってないんですよね……泣。逆に知ってる方いたら教えてください言質とりにいきます。
沢山弓を引いていると、手の内の皮や豆が破けたり、弽(かけ)の親指の部分が剥げて中の材木が見えたりといろいろなことがありますし、数日で格段に命中率が上がることもありません。
弓返りがうまくいかず、弦が腕を払うせいで内出血で変色することもありました。
以下閲覧注意
弦が腕にあたり、青あざになったときの画像です。(本人画像)
しかし、たくさん弓を引いたおかげで、最初のころと比べて射形も矢飛びも命中率も見違えるように変わりました。
私は矢飛びが安定するまでに1年以上かかりましたが、合宿や講習会に行って上手な人の射形をみるなど、努力次第では半年ほどで上達する人もいるのであきらめないで練習してください。
1射で1本弦を切っていたドへたくそな自分も20射20中とかできるようになるので、努力は正しい方法で行えば報われると思います。
初心者脱却するために意識すること
初心者脱却のために意識することは以下の2つです。
- 的に当たっても外しても一喜一憂しない
- それぞれの道具の特性を理解する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
的に当たっても外しても一喜一憂しない
的にあてたとき、外した時に一喜一憂しないことが初心者脱却への近道です。
理由は大きく2つあります。
- 常に平常心を保つことで大会でも緊張せずにのびのびと弓を引くことができる
- 的中ばかりに気をとらわれ、小手先のテクニックに頼ることを防ぐ
練習始めたての頃って的に当たるだけでもうれしいですよね!
前まで安土まで届かなかったのに、ようやく当たるようになったという時の感動はいまだに忘れられません。
ですが、練習で的中するたびに喜ぶステージから抜け出さないと、大会で外した時に
ああ!次は当てないと負けちゃう。でもまた外したらどうしよう……
という感情に支配されてしまいます。
弓道はメンタルがものを言う競技です。弓を引いてるときに焦りだすともう的中しません。
だから、焦りの負のループにはまらないように、練習の時から平常心を保つことを心掛ける必要があるんです。
また、的中にこだわりすぎるのもよくありません。
的中させようとして、体の向きを一回一回調節したり、矢を引くときに力んだりと小手先のテクニックに頼りはじめてしまうからです。
矢が的中するかどうかは結果であって、その前の段階の足踏み(立つ場所の位置調整)~離れ(矢を放つまで)を大切にしていくべきです。
具体的にはどうするか。それは先ほども書いたように、射法八節を意識することで上達していけるでしょう。
それぞれの道具の特性を理解する
初心者から脱却するためには道具の特性を理解することが必要不可欠です。
なぜなら特性を理解しないと、以下のような状況になってしまうからです。
- 自分のレベルに合った道具を使うことができない
- 道具の力を100%発揮することができない
弦一つをとっても、硬さや細さ、伸びやすさなど種類ごとで全く違います。
初心者が一本4000円もするような麻弦を使ったとしてもすぐに使えなくなってしまうでしょう。
レベルに合わない硬い弦を使っていたせいで、弓返りができず、腕や顔をはらった人もみてきました。
高いものを使えば大丈夫というものではありませんので、今一度じぶんの使用している道具がどんな性質を持っているのか確認してみてください。
初心者の方で自分のレベルに合った道具が分からないよ~。という方は以下の記事を参考にしてみてください。
うまくなるための練習プランまとめ
今回は「うまくなるための練習プラン」について詳しく解説しました。
弓道は部活としてだけではなく、おじいちゃんおばあちゃんになっても続けていけます。
以下の記事では、社会人が弓道を始める方法、地元の弓道会に入る方法について詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
弓道を楽しくつづけていこう!